「大山崎山荘美術館」

 

写真は、京都府大山崎町、天王山の南麓にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」。同山荘は、関西の実業家加賀正太郎が大正時代に別荘として自ら設計した英国風山荘だが、平成のはじめに痛みが激しくなり荒廃寸前となった。
 朝日麦酒(株)(現アサヒビール(株))の初代山本爲三郎社長が加賀氏と親交があったことから、アサヒビールは行政と連携を取りながら、創建当時の姿に復元し、1996年春に「大山崎山荘美術館」として再生させた。
 美術館の所蔵品の中核を成すのは、美術館開設に際して寄贈された初代社長の山本コレクション。収蔵品はその他を含めて約1000点あるが、安藤忠雄氏による地中館「地中の宝石箱」には、印象派のクロードモネの「睡蓮」連作が常設展示されている。。
 同美術館は約5500㎡の庭園の奥に配置され、四季折々の花々が来館者を迎えてくれる。JR山崎駅から徒歩10分。