「薬師寺修二会(花会式)」

 

  奈良、東大寺二月堂を舞台にした修二会は「お水取り」として全国的にも有名だが、この修二会は奈良の大寺が国家の繁栄と五穀豊穣、万民豊楽などを祈る春の行事で、薬師寺や法隆寺などのお寺でも行われている。

  薬師寺の修二会は、十種の造花が本尊薬師如来にささげられることから「花会式(はなえしき)」と呼ばれている。また修二会とあるように、この法要は2月に行われるのだが、薬師寺では旧暦の2月末に行われていたことから、例年3月30日から4月5日にかけて行われる。

  なお、国宝の東塔は痛みが激しいため夏頃から解体修理が行われる。覆い屋が設けられるため、今後8年間は外観も見ることが出来なくなる。